ED治療・薬

日本大学人口研究所と世界保健機関（WHO）が共同の調査により、日本の夫婦の約4分の1は1年間にわたり性交渉がないセックスレス状態にあることが分かったそうです。1年間性交渉がないセックスレスと回答した夫婦は、全体の約4分の1の24.9％でした。なおセックスレスには、次のような形態があると言われています。
■セックスをしたいが身体的・精神的障害によりできない
ED（勃起障害・勃起不全）や性嫌悪症などにより、セックスレスになる場合です。
■セックスを特にしなくてもいいと思っている
身体的・精神的障害がないにも関わらず、セックスレスになってしまう場合です。面倒くさい・仕事や家事育児が忙しい・疲れているなどにより、いつの間にかセックスレスになっている状態です。
■合意してセックスをしないと決めている
セックスは不要と思っており、セックスがなくとも関係が良好な場合です。セックスは、重要でないと考えているようです。

更年期障害は、以前は女性にだけ起こるものと考えられていました。しかし男性にも40代以降更年期障害が起こる場合があることが分かってきたそうです。男性の更年期障害は、30歳前後から男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌量の低下することで起こります。更年期障害の症状には、微熱・頭痛・めまいなどの自律神経失調症症状や憂うつや情緒不安定などの精神症状があります。またED（勃起不全・勃起不全）になる場合もあります。なお男性の更年期障害の発生や症状は、女性と同様に個人差が大きいそうです。なおテストステロンの分泌量の減少は、女性のエストロゲン分泌量の減少ほど急激ではなく、ゆっくりと減少していきます。

喫煙とEDは、一見何も関係ないように思われますが、EDの方の80％以上が喫煙者だというデータがあるそうです。タバコに含まれているニコチンには、血管を収縮させる強力な作用があります。勃起は、陰茎にある細かい糸のような血管が集まってできたスポンジ状の海綿体に大量の血液が流れ込むことで起こります。つまり陰茎は、スポンジ状に張り巡らせられた複雑な血管網で構築されていると言えるのです。ニコチンは、そんな血管を収縮させ、勃起も抑制するのです。なおニコチンには、血管を収縮させる強力な作用以外にも心拍数の増加・血圧の上昇などの作用があります。なおタバコには、200種類以上の有害物質や発がん物資が含まれているそうです。禁煙は、EDだけでなく、健康にも悪影響を与えます。「百害あって一利なし」です。禁煙でED対策をしましょう。なお禁煙した場合でもEDがすぐに改善するものではありません。

亜鉛は、たんぱく質の合成、遺伝子情報を伝えるDNAの転写や性ホルモンの合成に関わっていると言われます。また亜鉛は、EDにも効果があると言われているそうです。
亜鉛は、体内では前立腺・腎臓・肝臓・心臓・膵臓・睾丸などに多く存在しています。前立腺や睾丸は、生殖機能や性機能に関係する重要な部分です。その為男性に亜鉛が不足した場合、生殖機能が著しく低下すると言われています。亜鉛は、男性の生殖機能や女性の性ホルモンなどに影響を与えることからセックスミネラルと言われることがあります。
なお亜鉛は、カキ（牡蠣）・卵・鰯の丸干し・ウナギ・大豆・高野豆腐・納豆・ゴマ・アーモンド・レバー・スキムミルクなどに多く含まれています。

小林製薬は、アルギニンとピクノジェノールを同時に摂取した場合、日本人のED（勃起障害・勃起不全）の改善に有効であることを日本人ED患者の臨床試験で確認した。
アルギニンとピクノジェノールを同時に摂取した場合、血中の一酸化窒素の産出を促進し、血管の筋肉を拡張させ、血流を増加させるそうです。勃起には、血流の増加が不可欠です。
アルギニンは、アミノ酸の一種です。発育期の子供には、成長に必要な準必須アミノ酸です。成人では、体内で作られる為に非必須アミノ酸です。 なおアルギニンが不足した場合、老化が進行したり、抵抗力や免疫力が低下すると言われています。
アルギニンは、子牛肉・鶏肉・牛乳・エビ・大豆・ゴマ・レーズン・玄米・チョコレート・ナッツ類などに含まれています。
ピクノジェノールは、フランス海岸松の樹皮から抽出される天然成分です。ピクノジェノールには、プロアントシアニジンなどの有機酸が含まれています。